水筒、カビ臭い匂いがしてきた…と思ったらまず思い浮かぶのはカビキラー!
ですが、実は水筒のゴムパッキン部分だけでも、使うべきではありません。
その理由や代替方法についてお伝えしていきます。
水筒にカビキラーって大丈夫?
水筒のカビ臭さやカビに、カビキラーを使うのは、避けたほうが良いでしょう。
主な理由としては、
- 健康に悪影響
- 水筒の材質が劣化する
- 匂いが残る
- 他の手段もある
- 環境に悪い
というものがあげられます。
健康へのリスク
カビキラーは塩素系の強力な漂白剤です。
人体に有害な化学物質が含まれています。
しっかり洗い流せないと残留物が飲料に混ざり、健康被害を引き起こす可能性があります。
内部が狭くて洗いにくい水筒の中に使った場合、次に水を入れたときに飲料に混ざって、飲んでしまう危険があります。
カビキラーの有害物質は、呼吸器や消化器に悪影響を及ぼすことが考えられます。

材質が劣化する
水筒の内部はステンレスやプラスチックが使われています。
カビキラーの強力な化学成分は、これらの素材を劣化させることがあります。
ステンレスが錆びる、ゴムパッキンが硬化して壊れやすくなるといった問題も生じます。

ゴムパッキンが破損しやすくなって、漏れやすくなることも!
匂いが残る
カビキラー特有の強い塩素臭が水筒に残り、飲み物に移ってしまうことがあります。
特に温かい飲み物を入れると、臭いが強調されて不快に感じることがあるでしょう。
他の手段もある
水筒のカビ対策には、重曹やクエン酸などを使った自然な方法が安全で効果的です。
これらは素材に優しく、健康や環境にも配慮されています。
重曹やクエン酸は、素材を傷めずにカビや汚れを除去し、飲料に悪影響を及ぼすこともありません。
詳しくは下の項▼▼
環境に悪い
カビキラーのような強力な化学洗剤は、排水を通じて環境に流れ出ると、水質汚染や生態系に悪影響を与えることがあります。
水筒の洗浄では頻繁に使用することになるので、避ける方が環境に良いでしょう。
水筒のゴムパッキンにカビキラーしたいと思ったら
水筒のカビ対策としてはカビキラーは適していません。
その代わりに、重曹やクエン酸といった安全な洗浄方法を使う方が良いでしょう。
重曹やクエン酸を使って水筒のカビやカビ臭を落とす方法はこちら▼▼
重曹で水筒のカビ対策
重曹を使って水筒のカビを除去する方法は、簡単かつ安全で、素材に優しい!
以下にその手順を説明します。
必要なもの
- 重曹(大さじ1〜2)
- 温水
- 柔らかいスポンジまたはブラシ
- 水筒の蓋やゴムパッキンも洗うための小さなブラシ(歯ブラシなど)
- 乾いた清潔な布
手順
- 重曹水の準備
- 水筒の大きさに合わせて、重曹を大さじ1〜2程度入れます。
- その後、温水(ぬるま湯)を水筒の半分から3/4ほどまで注ぎ、重曹が完全に溶けるまでよく混ぜます。
- カビの浸け置き
- 重曹水を入れた状態で水筒を約1時間ほど放置します。
- 重曹は弱アルカリ性で、カビを分解してくれる働きがあります。
- スポンジで洗う
- 放置が終わったら、重曹水を捨てて、柔らかいスポンジやブラシを使って水筒の内側をしっかり洗います。
- ブラシを使うと、特に底の部分や角のカビが落としやすくなります。
- 蓋やゴムパッキンも洗う
- 水筒の蓋やゴムパッキンもカビの温床になることが多いため、取り外して重曹水で同じように洗浄します。
- 歯ブラシなどの小さなブラシを使うと、細かい部分もきれいに掃除できます。
- すすぎ
- 洗い終わったら、水筒と蓋をしっかりとすすぎます。
- 重曹が残らないよう、特に丁寧に数回すすぎます。
- 乾燥
- すすぎ後、水筒を逆さにしてしっかりと水を切り、風通しの良い場所で完全に乾燥させます。
- ゴムパッキンや蓋も外して乾燥させましょう。
- 水分が残っているとカビが再発しやすくなるため、乾燥は十分に!
注意点
- 重曹は安全な洗浄剤ですが、すすぎを十分に行わないと粉末が残る場合があるので、すすぎは徹底しましょう。
- ゴムパッキンは劣化しやすいので、洗浄後に傷んでいないか確認しましょう。

クエン酸で水筒のカビ対策
クエン酸は酸性のため、カビやミネラル汚れを分解する力があります。
重曹とは異なる作用でカビを除去します。
その手順はこちら。
必要なもの
- クエン酸(小さじ1〜2)
- 温水
- 柔らかいスポンジまたはブラシ
- 水筒の蓋やゴムパッキンも洗うための小さなブラシ(歯ブラシなど)
- 乾いた清潔な布
手順
- クエン酸水の準備
- クエン酸を小さじ1〜2程度、水筒に入れます。
- 水筒の大きさに合わせてクエン酸の量は調整
- その後、温水(40〜50℃程度のぬるま湯)を水筒の半分から3/4ほどまで注ぎ、クエン酸を完全に溶かします。
- 浸け置き
- クエン酸水を入れた状態で、水筒を約1〜2時間放置します。
- この間にクエン酸がカビやミネラル汚れを分解し、落としやすくしてくれます。
- スポンジで洗う
- 放置が終わったら、クエン酸水を捨てて柔らかいスポンジやブラシで水筒の内側を優しく洗います。
- 特にカビの発生しやすい底や隅を重点的に。
- 蓋やゴムパッキンも洗う
- 水筒の蓋やゴムパッキンはカビの温床になることが多いので、取り外して同様にクエン酸水で洗います。
- 歯ブラシを使って細かい部分までしっかりと洗浄!
- すすぎ
- 洗浄後は水筒全体をしっかりとすすぎます。
- クエン酸が残らないよう、特に丁寧に数回すすいでください。
- 乾燥
- すすぎ後、水筒を逆さにして水を切り、風通しの良い場所で完全に乾燥させます。
- 蓋やゴムパッキンも外して乾燥させることで、再びカビが発生しにくくなります。
注意点
- クエン酸は酸性のため、ステンレス製の水筒には使いすぎに注意!
過度に放置すると素材にダメージを与える可能性があるため、2時間以上の浸け置きは避けてください。
- クエン酸は環境に優しく、自然分解されるので、安心して使用できます。
- クエン酸での洗浄は、酸性によって水垢やカルシウムも取り除くので、特に水筒内部が白くなる現象にも効果的!
クエン酸を定期的に使ってカビや水垢を取り除くことで、水筒を清潔に保ち、カビの再発を防ぐことができます。