2023年度に行われる予定の出産一時金の増額。
額が上がるのは単純にお金をもらえ、良い政策!と思うかもしれませんが、
実はそうとは言い切れない側面もあります。
本記事では、
- 出産一時金の増額によるデメリットとその影響
- 出産一時金に対する世間の口コミ
をお伝えしております。
出産一時金の増額によるデメリットと影響
出産一時金の増額は、ありがたいように思えても、実は手放しで喜べない現実があります。
以下、そのデメリットについて考察します。
一般的に考えられるデメリット
- 健康保険の負担が増える
- 分娩費用が上がる
健保の負担が増える
出産一時金は、健康保険から支払われています。
そのため、
「出産一時金の増額=健康保険からの支払いの増額」
を意味します。
ここで考えたいのが、出産一時金の負担を最も多く受ける年代層はどこなのか?というところ。
当然、出産する年代層が多く加入している健保は負担が多く、
逆に高齢の方が多い健保は負担が少なくなります。
つまり、出産一時金の増額政策では、
- 現役の世代が中心となってお金を出し合って、
- 自分たちで出産費用まかなっている
といえないこともないのです。
分娩費用が上がる
出産の費用は産院によってバラつきがあり、不透明なところが多いです。
実際過去には出産一時金の増額の度に、
出産費用がその分高くなるということが起きていました。
出産一時金が上がる
→産院での出産費用が上がる
→結局妊婦が負担する額は一緒
このため、実際今まで出産一時金を増額した際には、
「妊婦が追加で支払う額があまり変わらない」
ということも起きていました。
偏った見方をしてみると、出産一時金の増額分は、
健保が負担して(現役世代のお金で)
→産院の維持のためにお金を払っている
ということになりかねません。
しかし、産院も薄利で人件費がカツカツで回しているところも多く、
産院にお金が回ることで結局妊婦のためになる可能性もあり、一面だけを見て意味がないと言うこともできません。
本当にこれは子育て世代・妊婦のための政策なのか?
を私たち有権者は考えて自分の意見を持つ必要があります。
出産一時金増額に対する世間の反応
出産一時金増額に関しての口コミでは、以下のものが見受けられました。
- 増額してくれると助かる
- 無意味なのでやめてほしい
- 産院にメリットがあるならアリ
一部ご紹介していきます。
増額は嬉しい
単純に対象になりそうな場合は嬉しいという口コミは多く存在していました。
これが子育て政策への呼び水となりそうだとの期待の声もありました。
出産一時金が増額されることは良いことだし、私は今回対象外だけどR5に出産されるママさんにとっては、少しの増額も嬉しいことではないかな😌✨
こうして子供にとってより良い政策?が増えるのは、自分が対象でなくとも喜ばしいと思いました🤭— きうい🤢19w🎀 (@kiuuui_tabeyo) June 18, 2022
無意味なのでやめてほしい
出産一時金を増額しても、産院の値上げとイタチゴッコ。
妊婦の負担額にあまり変化がなく、
健保負担額の増額で逆効果となるためやめてほしいという口コミも多くありました。
出産一時金増額は結局病院が便乗値上げするだけで意味ないと思う。
そんなことより、不妊治療に休職制度が使えたら画期的だと思う。
小手先じゃないんだよね…#岸田首相— きくち☆マイコン (@_initializer) June 17, 2022
思いだした…
私が出産した時、ちょうど出産一時金が上がったと聞いて喜んでいたら、産院から出産費用が上がります(同額分増額されてた)と通知来て、え?これなに??意味ないやつ。ってなったの覚えてる😂 https://t.co/z4TAVcav2v— もんちほし7/7〜アクト15周年展 (@monchihoshi) June 16, 2022
結果的に産院にメリットがあるならアリ
出産一時金の増額が産院の値上げに直結した場合。
「産院の維持・安全なお産に寄与できるなら効果があるので歓迎」という口コミもありました。
なんで出産一時金の増額が叩かれるのだろう。
出産一時金があがったら、産院が費用を上げるから意味ない、っていうけれど、産院が残ったり、安全な体制を築くためにはそれは必要なのでは……と思います。 https://t.co/o0Dp9l4FBy— よしこ@辛い。 (@yoshiko88117) June 17, 2022
まとめ
出産一時金の増額は手放しでは喜べない!
その理由は…
- 結局妊婦の負担額は変わらない可能性が高い
- 健保の負担額(現役世代の負担額)が増える
一方、もし妊婦の負担額が変わらず産院での出産費用が値上げになった場合でも、
一概に無意味とは言いきれない!
なぜなら…
- 少子化で減少する産院を維持できる可能性が増える
- 産院で、安全なお産のための資金に回る可能性がある
色々な意見がありますが、子育て世代が安心して妊娠・出産をするためには、
保険ではなくて公費の負担で行うことも視野に入れてほしいところです。
以上、出産一時金の増額のデメリット・影響についてお伝えしました。